さいころトーク

精神科病院で働く臨床心理士、自称サイコロのお姉さんです。日々の臨床で感じたことや、大好きなサッカー、音楽についてあれこれ綴っていきます。

最近のうつ病事情

今週もいろいろな患者さんとお話をした。

気になったことがひとつ。

うつ病は心の骨折のようなもの、
だからお薬を飲んで、
しっかり休養することが大事
…とよく言われる。

私たちもそのようにお伝えすることがある。

確かにそうすることで良くなる方も多いのだけど、
実際にはそうも言っていられないケースも結構ある。
というか、病院に来る時点で、
ゆっくり休んで、回復を待つ余裕がないような
状況に追い込まれているケースが
増えているような印象なのだ。

復職後のことが不安になって、
休むに休めない、休んだ気がしない

とか、

ホントは働ける状態じゃないのに
ローンの返済に追われていて、
ヘロヘロになりながら仕事を続けている

とか、

治療が必要ということを
家族に理解してもらえなくて、
甘えだ!と怒られているとか…。

もっとこういうことがかなえられたらいいのに
という理想のイメージはあっても
なかなかその通りには運ばない。

患者さんそれぞれの事情や状況にあわせて、
もっときめ細かい援助ができればいいのだけど、
時間的、人材的、医療経済的な制限があって
なかなか思うようにいかず
どうしたものかと考えあぐねる
今日この頃です。

そう、最近は医療費抑制策のおかげで、
いいサービスや援助を提供すればするほど
病院にとっては赤字になるという矛盾もある。

医療全体の先行きは、限りなく不透明なのだ。
そのなかで何が出来るんだろう。

こんなコトを日々考えていると、
私自身もドンヨリしちゃいそうです。
スポンサーサイト

別窓 | お仕事 | コメント:0 | トラックバック:1
∧top | under∨
<<ヒトは何かに依存して生きるのかな… | さいころトーク | ピッチにはドラマを超えた何かがある>>

この記事のコメント

∧top | under∨
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

“あなたの体は、悲鳴を上げています” たとえば、うつ状態が長く続くと、下のような「カラダの症状」が出てきます。生理不順睡眠障害頭痛体調不良食欲異常慢性疲労なぜ心に問題が生じると、体にも異常が出てくるのか。それは、ストレスによって、脳の神経伝達物質が乱れ …
2008-06-06 Fri 21:54 時給百円未満
∧top | under∨
| さいころトーク |